愛知県安城市に住む小学校6年の少女が、磁石の力を利用して スチール缶とアルミ缶を分別するゴミ箱を開発し特許を取得した。 小学生が特許を取得した例は全国で3例目で、大変珍しい。 特許を取ったのは、安城市立丈山小学校の神谷明日香さん(12)。 ごみ箱は高さ約90センチの直方体。缶の投入口のすぐ下に磁石を設置。 鉄が磁石にくっつく性質を利用して、自動分別できるようにした シンプルなもの。ホームセンターで手に入る安価な材料で制作した。 一番のこだわりは、投入口につけたプラスチック製の薄い板。缶分別特許 これがないと、スチール缶が磁石にくっついてしまい、 下に落ちなくなってしまう。板の大きさは1~5センチで実験を行い、 一番分別の確率の高かった3センチ幅のものを使用したという。 開発のきっかけは、神谷さんのおじいさんが自宅前の自動販売機の 空き缶を、苦労して仕分ける姿を目にしてきたことだ。 「分別作業が簡単にできないか」と考えて、2014年の夏休みの 自由研究で取り組んだのが出発点だった。 神谷さんは、この仕組みを「低コストで分別できる空き缶分別箱」 として申請し、8月14日付で特許を取得。 神谷さんは「おじいちゃんに使ってもらいたい」と話している。